屋根の大きな役割は雨風を凌ぐこと。 防水性のある屋根材を隙間なく敷き詰めることで、室内に雨が入り込むことを防ぎます。 仮に屋根に隙間が生じて雨が入ると、室内が水浸しになるだけでなく、カビを繁殖させたり建材の劣化を早める原因になります。 快適な住空間を保つためには、まず雨漏りを防ぐことが最優先です。
この記事では屋根修理を行う前に確認しておきたいポイントをいくつかご紹介していきます。
この記事でわかること
・屋根修理の目的
・屋根修理の種類
・屋根修理・依頼前の再確認
・外壁・屋根塗装に関するご相談について
屋根修理の目的と方法
屋根からの雨漏りは、外壁からの雨漏りよりも大惨事になることが多いです。また台風や地震などの自然災害は外壁よりも屋根に影響を及ぼします。
まず最初に屋根の全体を修理したいのか部分的に補修したいのかで方法は変わります。
「最小限の費用で屋根を直したい人」は部分修理「1度の改修で長期の安心を得たい人」はリフォームを選んでください。
部分修理とリフォームの大きな違いは、費用です。
リフォームは100万円以上かかることが当然考えられます。
部分修理の代表的な方法は「棟の補修」・「瓦の差し替え」・「漆喰の詰直し」などがあげられます。
リフォームは「屋根塗装」・「屋根カバー工法」・「葺き替え」があげられます。
屋根カバー工法とは、古い屋根の上に軽い屋根を張って被せる方法です。
古い屋根をはがして処分する手間と費用がかからないので、工事費用と期間を抑える事が出来ます。
しかし、すべての屋根にカバー工法が適用できるわけではありません。
経年劣化がひどく、屋根の下地が傷んでいる場合はカバー工法は出来ない事もあります。
②葺き替え(リフォーム)
屋根瓦の葺き替えとは既存の瓦と下地を新しいものに交換してしまう工事です。
既存の屋根瓦は撤去し、古い瓦は廃棄します。
葺き替えを要する屋根は歪みが生じているため下地も一緒に交換します。
広範囲の修理でも部分修理を全体に行うことで対処が可能ですが、逆に費用が高額になりすぎるため葺き替えする事が多いですし、新しい色と古い色の差が出る為、全面塗装や葺き替えが適していると言えます。
③葺き直し(リフォーム)
日本瓦は地震や台風などの影響で、ズレが生じやすく、修理が最も多い工事かも知れません。
葺き直しは釘や銅線、接着材、漆喰は新しいものを使用し、瓦のヒビは局所的に差し替えたり、部分補修を行っていきます。
作業工程
①「足場の設置」
②「既存屋根材の撤去」
③「下地の設置」
④「防水シートの設置」
⑤「新しい屋根材の設置」
⑥「足場の解体」
という施工の流れが基本になります。
(注)屋根カバー工法の費用は「施工業者」「施工環境」「屋根材と工事方法のプラン」によって変わります。
業者の選定は慎重におこない、しっかりと屋根工事会社から説明を受けてから依頼するようにしましょう!
その他の屋根材
ポリカーボネート
主にバルコニーのテラスやカーポートなどでつかわれる屋根材です。
フラットな形のものは2mm~3mm厚のものが多いです。
波型のものは1mm厚以下のものが多く、より簡易的な屋根材になります。
こちらは雪や風の影響が受けやすく耐久性は他の屋根材よりも期待ができません。
工事費用は2,000円~4,000円/㎡とお値打ちですが耐久性は期待は出来ません。
雨樋について
雨樋を修理する方法は「部分補修」「部分交換」「全交換」の3通りです。
劣化症状がひどい場合は交換をする必要があります。部分的に金具が外れていたり、小さく割れている場合はその部分のみを交換したり、補修することで対応ができます。
部分修正が必要とされる場合
樋の接続部が緩んでしまっている場合はそこから水が漏れてしまう可能性があります。
こちらは一度外して接着剤を塗り、再びはめ直すと直ります。
樋に小さなひび割れや穴が空いてしまっている場合はアルミ製の雨樋補修用テープがありますので、ひび割れ部分、穴の部分を覆うようにテープを撒くと直ります。
部分交換が必要とされる場合
雨樋が一部破損していたり、欠落している場合は、その部分を交換して修理する必要があります。ホームセンターだけでは、サイズや色が無かったりする場合もあるので、しっかりと合わせたい方には業者へお願いすることをお勧めします。
傾いてしまった樋の場合、一回でも外側に傾いてしまった雨樋は元に戻してもちょっとした風や雪で、またすぐに傾いてしまいます。傾いている箇所が1箇所程度であれば、その部分のみを交換することをお勧めします。
樋を支えている金具が曲がってしまった場合も同様に大雨や雪等で、曲がってしまったり、錆びて破損してしまうこともあります。その場合も既存の金具は取り外し、新しい金具を取り付けることをお勧めします。
全交換が必要とされる場合
部分補修のような箇所が複数箇所ある場合は、全交換をお勧めします。早めに業者さんへ相談し、全交換を検討されることをお勧めします。
雨樋の修理も必ず業者へ依頼して下さい!
雨樋の修理は危険な作業が多い!!
雨樋の修理をDIYでやることはお勧めしません!
高所作業になり、基本的には足場が必要になります。
一番は安全に作業ができるかということが重要になります。また、樋の傾斜の付け方や外れた部分の設置等は繊細な作業になります。 そのため、業者へ依頼して的確に調査・修理・交換してもらうことが一番です!
屋根の修理をする上で再確認!
屋根の修理前に再確認!修理の目的は何?
1.屋根は台風と地震の被害が受けやすい
自然災害が発生した時、真っ先に被害が起きるのが屋根です。
屋根は経年劣化に関係なく不具合が発生します。
建築後、相当年数が経過しているのであれば、屋根は部分修理ではなく全面改修をおこなうのが賢明です。
2.屋根塗装は見栄えをよくする工事
屋根の塗装はあくまでも見栄えを良くするだけの工事です。
屋根塗装で屋根の寿命が延命されたり、屋根の不具合が改善されたりすることはありません。
(金属屋根の塗装を除く)
3.屋根リフォームの本当の目的
屋根リフォームをする一番の目的は、屋根材の下に敷く防水シート「ルーフィング」の回復です。
雨漏りを最終的に防いでくれるのがルーフィングです。
建築後20年以上が経過した屋根は、ルーフィングの劣化が進行しています。
屋根の「葺き替え」や「カバー工法」でのみ、ルーフィングを新しく敷き直すことができます。
4.屋根を支える野地板(のじいた)
野地板とは、ルーフィングの下に敷かれる木の板のことです。
野地板が機能していていないと、どんな優れた屋根材やルーフィングを使っても意味がありません。
野地板の機能は雨漏りの有無や屋根裏の換気状況、築年数によって変わります。
野地板の傷み具合によって、部分修理かリフォームかを検討する必要がありま
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