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札幌市で屋根塗装・スレート屋根を塗装をする際のポイント

自分の家の屋根が今、どんな症状になっていて、その症状を直す為にはどんなメンテナンスが必要か気になられた方は多いと思います。
外壁や目に見える場所の劣化は気が付きやすいですが、屋根の場合はなかなか難しいですよね。
このコラムでは、スレート瓦という、日本でも近年多く使われている屋根材にスポットを当て、その特徴とメンテナンスの方法、またメンテナンス時に気を付けなければいけないポイントについてご紹介します。

この記事でわかること
スレート瓦について
スレート屋根のメンテナンス方法

外壁・屋根塗装に関するご相談について

目次

スレート瓦とは

スレート屋根は軽量で耐震性に優れた建材

まずはスレート屋根という屋根材がどのようなものなのかをご紹介します。

スレート屋根の正式名称は「着色スレート瓦」といいます。メーカーによっては、コロニアル、カラーベストなどの名称がついていますが、すべて同じスレート瓦です。厚さが4.5㎜、内容成分は85%がセメントで、残りの15%が石綿で構成されています。4.5㎜ととても軽量な為、建物への負荷が少ないので、地震対策にも非常に優れた建材であるといえます。さらに、色や形状が様々にある為、近年の住宅建材として非常に多く使用されています。一方で、この建材は寒さに弱いので、寒冷地での使用ができないという弱点があります。

耐用年数とメンテナンス時期の目安

屋根の素材素材の耐用年数屋根のメンテナンス時期
スレート15~20年10~15年

(素焼き・陶器)
50年以上10~15年
金属
(ガルバリウム鋼鈑)
20~40年20~30年

化粧スレート

新築住宅で多く利用している屋根材です。【5,000円~/㎡】一般的な30坪ほどの家の場合50万円~

【メリット】
施工内容が簡単なため取り扱える業者が多く、低価格で工事ができる点です。色の種類が豊富というのも魅力の1つでしょう。ガルバリウムほどではありませんが軽量性に優れているため地震の際に落下しにくい素材です。

【デメリット】
寿命が短く30年程度しかもちません。屋根素材の寿命は50年以上のものが多いため化粧スレートの耐用年数は短いと言えるでしょう。色の種類が多い一方で単調なデザイン性のため日本家屋には適さない場合があります。
スレート瓦は非常に軽量で地震対策に優れた建材です。住宅の上に重さが掛かりすぎると、建物全体のバランスが崩れ、地震などの揺れが起こった際、大きく揺れてしまいます。軽い屋根材ですと、バランスが良い為、地震があっても倒壊など最悪のケースを防ぐ事ができます。それでは、他の建材はスレート瓦にくらべてどのくらいの重みがあるのか?ここで特徴とともに見ていきましょう。

スレート屋根は塗装メンテナンスが必要

多くの方が、スレート屋根などにほどこされる塗装を、「美観」の為にしていると思っている方がほとんどだと思います。ここでは、なぜスレート屋根を塗装しないといけないのか、また、塗装をしなかった屋根にどんな傷みの症状がおこり、最悪の場合どのような被害を引き起こしてしまうのかをご紹介致します。

まず、スレート瓦という建材の主成分から、塗装の必要性をみていきましょう。

スレート瓦は、85%のセメントと、15%の石綿でできています。スレート瓦自体に防水性は無い為、工場で生産される際、初期塗装を施されます。
つまり、スレート瓦は、表面の塗装に防水性を依存しているのです。その為、初期塗装の切れる約10年のタイミングで様々な劣化症状がでてきます。

スレート瓦の耐候性や耐久性を長く持続する為には、表面の防水塗装を切らさない事が大切です。

スレート屋根をメンテナンスする場合

スレート屋根の劣化の目安

それでは、どんな症状がでてきたらスレート屋根が傷んでいると言えるのか、劣化の症状と共にご説明いたします。

■コケの発生

スレート瓦の代表的な劣化としてあげられるのが、コケの発生です。先ほど書いたように、スレート瓦は主成分がセメントなので、表面の塗装が劣化すると、水分を吸収するスポンジのようになってしまいます。その為、日当たりの悪い部分などは上の写真のようにコケが発生します。コケは水分を蓄える性質を持っている為、吸水性のあるスレートに常時、水を与え続けるという悪循環を起こしてしまいます。

■釘抜け

スレート瓦は釘で固定されていますが、この釘が自然と抜けてしまう事があるのです。スレート瓦や屋根の頂上部の棟押さえという板金は気温の変化によって、わずかですが膨張、収縮をします。日中の暑さで膨張し、夜間の寒さで収縮する事で、長い年数を掛けて、ゆっくりと釘を外に押し出してしまいます。これを放置しておけば、釘から雨水がつたい、躯体へ水を浸入させてしまう事になります。メンテナンスをおこなう際は、釘が抜けかけていないかを確認し、傷んでいる釘は新しいものに変える等の対策を取る必要があります。

スレート屋根を塗装する場合

実際スレート瓦の屋根をメンテナンスする場合、どのような方法があるのかご紹介します。一番オーソドックスなメンテナンス方法は塗装です。外壁面の汚れを落とした後、塗装で防水性を持たせます。
屋根のメンテナンスの中では、もっとも安価でポピュラーですが、築年数が経ち、塗装でメンテナンスが出来ない場合もありますので、施工業者の方に相談してみて下さい。

スレート屋根をカバー工法する場合

次に、古いスレート瓦の上に、新しい屋根を載せるカバー工法というメンテナンス方法がります。新たに乗せる屋根材はガルバリウム鋼板を使用するのが一般的です。「屋根が重くなってしまわないか?」と不安に思われる方もいるかもしれませんが、旧屋根材との重さと、新たな屋根材のガルバリウム鋼板を合わせても、日本瓦よりはるかに軽いのです。

カバー工法でメンテナンスする場合、足場代を含め、約100万円~150万円ほどかかります。塗装にくらべて値段は高くなりますが、塗った場合よりも長く美観性や防水性を保つ事ができます。また、塗装には適さない、劣化の進行が進んだ屋根にもカバー工法はオススメです。

カバー工法

カバー工法(重ね葺き)とは、既存の屋根を撤去せず、その上に屋根材をかぶせる方法です。屋根材にサビやヒビが目立つものの、下地は傷みが少ない場合などに適しており、葺き替えよりは出費を抑えて、比較的大規模な修繕を行うことができます。採用できる屋根材は、スレート材、金属屋根、アスファルトシングルなどです。瓦屋根の場合は、屋根の総重量が重くなってしまうため、用いることは出来ません。
費用を抑えつつも目的通りの屋根の外観および性能を新しくすることができる、バランスのとれた屋根のリフォーム方法です。

メリット

葺き替え工事に比べ工事期間が短く、費用が抑えられる点です。また、既存の屋根を解体しないので廃材が出ず、環境にやさしい方法と言えます。さらに屋根材が二重になるので、より厚さが増し断熱性、遮音性も高まります。

デメリット

屋根が二重になるため、現状より屋根が重くなることです。その分耐震的に不利になります。カバー工法用の屋根は概して軽いのでそれほど大きな負担にはなりませんが、耐震性能に不安がある場合は、事前に確認が必要となりますので施工業者からの説明をしっかりと聞くようにしてください。

スレート屋根を葺き替える場合

葺き替えとは、旧屋根材を一度全て取り除き、新しい屋根材を貼りなおす工事の事を言います。旧屋根材を処分する為に、廃材処理費が掛かるなど費用的なデメリットはありますが、耐用年数の長さ、地震対策の優位性から見るとオススメのメンテナンス方法です。

屋根を葺き替える場合、足場代や廃材処理費を含め、150万円~ほど掛かります。下地材も交換する事ができるので、すでに躯体に水が入ってしまっている場合には葺き替えをするのが良いでしょう。また、葺き替えの場合は新たな屋根材の選択の幅が広がります。屋根材に希望がある方は、葺き替えの検討をするのも良いでしょう。

葺き替えとは

葺き替え工事とは、傷んだ屋根材を取り外し、新しい屋根材に乗せ替える工法です。
雨漏りが発生しているなど、腐食が進んでしまった屋根のリフォームにも対応することができます。
また、軽量化された金属屋根に取り替えることで、家の重心を低くし、減震効果も望むことができます。
ただ、大規模なリフォームとなるため、当然費用も他の修理に比べると高くなってしまいます。

メリット

表面の瓦だけでなく、下に敷いてある防水シートも交換しますので、全体を健康に保つことができます。
また現状よりも軽い屋根材を選ぶことで、耐震性を向上させることができます。

デメリット

カバー工法やに比べて、屋根材を全て取り替えるので、材料費が高くなります。さらに既存の屋根材を処分費用とまた工事期間も長くなるため、職人の人件費もその分増加します。

屋根の補修には、上記のようにいくつかの方法があります。
ご自分の家の劣化や予算に応じて選んでいくのが良いでしょう。

まとめ

今回はスレート瓦の特徴から、メンテナンスの方法についてご紹介しました。スレート瓦は優れた建材で、しっかりとメンテナンスをおこなえば長く使う事ができます。劣化の目安を自分で知り定期的なメンテナンスを心がける事が長く、大切なマイホームを保つ事が出来るという事ですね!

屋外の調査はプロに相談するのが賢明

塗装の補修が必要かどうかの判断基準などをお伝えしましたが、このあたりを自身だけで判断するのは難しいでしょう。
自身だけで判断をすると「軽微な症状かと思っていたが、実は、放置すれば雨漏りにも影響を及ぼしかねないような早々に補修が必要な症状だった」など、甚大な被害につながる事を見逃す恐れもあります。そのため、まずはプロに相談をするのが賢明です。

札幌市で外壁・屋根塗装に関する事ならアイキョウへお気軽にご相談下さい

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